脳の中の身体地図と神経可塑性

ByTHA

豊かな環境および能動的探索と神経可塑性

学習や記憶が生まれる背景には生物学的な変化が存在します。

その代表的な変化がシナプス可塑性です。

シナプス可塑性とは・・

新しい経験や体験などによって脳が活性化され、シナプスの通りが良くなれば伝達物質の放出量が増え、数が増えれば接点が増える分、情報をたくさん伝えられる・受け取れるという効果がみられます。 こうした人の経験や体験によって変化する柔軟性の実態が、『シナプスの可塑性』だと考えられています。」

つまり、人は環境次第で変化（成長）の度合いや程度が変わってくるという事です。

「環境の変化によってシナプス結合に違いは生じるか？」という実験では、３パターンの状況を設定しました。

A　１人＋食事（乏しい環境）

B　数人（コントロール環境）

C　数人＋複数の道具（豊かな環境）

この３つの環境のうち一番良い反応を示したのは「C」

Cの多様な環境で育てられたると樹状突起の分岐が増加しました。豊かな環境は神経の可塑性に影響を及ぼすことがわかったのです。

つまり、多くの他者と道具と相互作用することが神経可塑性には有効なツールになりえます。

その際の需要なポイントは

重要なポイント
・目標指向的に行動を起こすこと
・能動的かつ挑戦的課題のように運動スキルが要求する課題プロセスが含まれること
つまり、課題に意味があることが神経可塑性に影響するということです。
可塑性の根拠は、大脳皮質領域の構造的変化を起こさせることが示されています。